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原因

猫ひっかき病の原因
原因菌がバルトネラ・ヘンゼレ(ヘンセラ)であることがわかったのは、
ようやく1990年代になってからであることは、
猫ひっかき病の歴史の項でお話ししました。
さて、それではバルトネラ・ヘンゼレはどういう経路をたどって
人間の体内までたどり着き、病変を惹起するのでしょうか。

ここではノミが重要な役割を果たしているようです。

バルトネラ菌自体はどこから来たのかは不明ですが、
一定の確率で猫の体内に住まうことになります。
しかし猫にとっては有害な菌ではなく、
猫はバルトネラ・ヘンゼレに感染したところで何の病気にもなりません。

さて、このバルトネラ・ヘンゼレ、どうやって猫から猫へと移動するかといいますと、
ノミを使ってです。ノミを使ってというか、無理やり運ばれているとも言えますが。
とにかくノミがこのバルトネラ菌を媒介します。
バルトネラ菌を保菌している猫の血を吸ったノミが、
別の猫に取り付いてまた血を吸う。
その時に感染したり、ノミの屍骸や糞からも感染するようです。
屍骸や糞が、かゆいところをカリカリやったときに
猫の歯や爪に直接付着するわけですね。

そうして感染してしまった猫から今度は人間にバルトネラ・ヘンゼレが移ると
そこで初めて病原菌として働き始めます。
ずいぶんと猫びいき、人間嫌いの細菌なんですねぇ。
猫ひっかき病の伝染

感染経路としては猫からがもちろん多いのですが、
まれに犬から感染することもあります。これは犬にもネコノミが付くからです。
また、ネコの中でも子猫からの感染が特に多い。

さて、どんな接触によって感染するかですが、
やっぱり猫ひっかき病の名前の通り、
ひっかかれて感染というのが最も多く、全体の45%程度になります。
その次は、たんにくっついただけで感染、これが34%もありますが、
おそらくくっついた時に猫のノミに刺されたものと考えられます。
それから噛み付かれて感染というのが11%。
接触していないのに感染というのも5%あります。これもノミに刺されたのでしょう。
ということは約4割は、猫ひっかき病というより、
ノミによるバルトネラ・ヘンゼレの感染といえますね。

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